てぃ～だ かんかん

　面倒臭がりな私。
　長女に ｢お婆ちゃんの手みたいよ｣ と言われた。
　乾燥と皸でカスカスの手。

　クリームのべたべたが嫌で・・
　台所仕事をするのに邪魔で。　　晩酌の氷を取るのに また邪魔で。
　寝る前にお手入れすればいいんだけど　そこが私のダメな所。
　一昨日辺りから、突っ張って あちこちピキピキ痛い。
　南国生まれの軟弱な手。　10月頃からしもやけが始まり、徐々に皸が。
　いい加減、ケアしないと。

　昔々、美容師の卵をしていた時代があった。
　あん時の手は、ヒドイものだった。
　あまりの酷さに、母に ｢もう辞めなさい｣ とまで言われた。
　年中、40℃前後のお湯でシャンプーをする。
　お湯 や シャンプー剤 もそうだが、
　パーマ や カラーリング で使う薬液で 皮膚がどんどん傷む。
　手のひら や 甲 の節々は、幾つにもパックリ深く切れどころじゃなかった(笑)
　あれだけ切れると、何処が痛いのかも分からない。
　仕事中は、忙しさ等で感覚が麻痺するが 終わってから徐々に熱を感じる。
　傷口に染み込んだカラー剤で、見た目も汚い。　腕までかぶれ、悲惨なものだった。
　電車の中で、手を出すのが恥ずかしくて 何時も隠していたのを思い出す。
　大和の寒さと乾燥が追い討ちをかける。
　ケラチナミンを塗りたくり、綿のグローブをして寝てた。
　それは ほんの気休めで、良くなる事はなかった。

　きっと、同じ様に過ごしてる美容師さんが沢山いる。　ちばりよ～！
　そうそう。当時、ガソリンスタンドで働く方の手を見て 仲間意識が芽生えたのを思い出した。
　寒い中 冷たい水を使い、傷んだ所に オイルが染み込んで・・・　自分の手を見ているようだった。
　考えてみると、温かい所で 温かいお湯をさわってた私。　　仲間 だなんて おこがましいね。
　


　手が綺麗な人って、とても素敵に見える。
　マニキュアもつけず、すっとした手。　そんな手が格好良い。
　ツレの手が綺麗。何であんなに しっとりしてるんだろう。羨ましい体質