てぃ～だ かんかん

　6月23日(火曜日)

　アチサヨォ～

　ぽろり 言葉がこぼれる程、
　昼間の 湿度 と 陽射し は暑かった。





　昨年、地元で過ごした子供達。
　慰霊の日 を前に
　｢6月23日 は 何の日？｣　　 ｢慰霊の日！｣
　長女 と 次女が、『月桃』 と 『HEIWAの鐘』 を歌い始めた。


　月桃

　月桃ゆれて 花咲けば　夏のたよりは南風
　緑はもえる うりずんの　ふるさとの夏

　月桃白い 花のかんざし　村のはずれの石垣に
　手にとる人も 今はいない　ふるさとの夏

　摩文仁の丘の 祈りの歌に　夏の真昼は青い空
　誓いの言葉 今もあらたな　ふるさとの夏

　海はまぶしい 喜屋武の岬に　寄くる波は変わらねど
　変わる果てない浮世の情　ふるさとの夏

　6月23日待たず　月桃の花散りました
　長い長い煙たなびく　ふるさとの夏

　香れよ香れ 月桃の花　永遠に咲く身の花ごころ
　変わらぬ命 変わらぬ心　ふるさとの夏


　HEIWAの鐘

　よみがえれ あの時へ
　武器を持たぬ事を伝えた 先人たちの声を 永遠に語り継ぐのさ
　脅かす事でしか守る事が出来ないと 繰り返す罪 忘れ行く愚かな力よ
　何時か (自由な空が) 虹かかる (翼広げゆく) 風に (高く大きな) 幸せおくるだろう
　僕等の生まれたこのほしに 奇跡を起こしてみないか
　拳を広げて繋ぎ行く 心は一つになれるさ
　平和の鐘は 君の胸に響くよ

　歌い 踊り 助け合った　振り向かず 笑い続けた
　誇る島の魂を 永遠に守り行くのさ
　銃声が鳴り響き 海や大地が砕け散る
　正義の叫び こだまする フェンスを飛び越えて
　君が (一人立てば) 変わるのさ (明日へ輝いて) ずっと (未来の夢を) ここに残して行こう
　僕等の生まれたこのほしに 奇跡を起こしてみないか
　拳を広げて繋ぎ行く 心は一つになれるさ
　平和の鐘は 君の心に響くよ





　過ごした 時間 が、大きな糧になっている。
　言葉に出来ない 幸せ を感じた。


　｢ママ、12時になったら 黙祷 するの？　出来なかったらどうする？｣
　｢心の中でもいいんだよ。
　 亡くなった方に 安らかに眠って下さい　戦争はしません　って。｣


　｢心の中でやった。｣　長女。
　｢ママ！黙祷するのわすれちゃった。｣　次女。
　｢大丈夫。今すればいい。｣　　 ｢心の中でした！｣