てぃ～だ かんかん

　成人の場合は 119番通報 が先だが、
　小児に対しては 心肺蘇生(CPR) が優先なんだそう。
　勿論、周りに誰かいれば 同時(CPR ・ 119番通報 ・ AEDの用意)に行う。


　心肺蘇生(CPR) とは、人工呼吸 ・ 胸骨圧迫。
　(胸骨圧迫とは、昔で言う 心マ(心臓マッサージ) の事。)
　※観察 → 異物除去 → 気道確保 → 心肺蘇生

　人工呼吸を行う際は、一方向弁のマウスピースを使用(二次感染の予防)。
　※二次感染防止策 といっても、完全ではない。
　※人工呼吸は、抵抗があれば しなくても良い。





　傷病者がいた場合、救急隊到着までの時間
　バイスタンダー(その場に居合わせた人)による
　早期一時救命処置(BLS)を行う事によって 生存率を高める。

　①周囲の安全確認(二次災害防止)
　②肩を叩いての声掛け
　③呼吸の確認 / 10秒 (男性は腹部 ・ 女性は胸)
　④気道確保
　⑤人工呼吸 / 2回
　⑥胸骨圧迫 / 30回
　(⑤⑥を5回繰返すと、約2分が経過。)
　※胸骨圧迫 / 成人 ・ 小児 ・ 乳児 で違い有り。
　⑦AEDがあれば用意し、セッティングした後は 機械の音声指示に従う。
　(AED とは、自動体外式除細動器。)
　※乳児(1歳未満)には使用不可
　※注意 ： 成人(8歳以上) と 小児(1歳以上～8歳未満) の
　　 電力の切り替え ・ パットの違い有り。



　異物除去
　●背部叩打法
　●腹部突き上げ(ハイムリック)法
　※腹部突き上げ法は、乳児 ・ 妊婦 には絶対に不可。
　※妊娠しているかどうか分かりにくいので、女性に(腹部突き上げ法)はひかえた方が良い。
　※傷病者に反応が無い場合、心肺蘇生(119通報)を行う。



　止血法
　※ゴム手袋 や ビニール 等で手を覆い、素手で血液を触らない。(感染予防)








　2009年　　 杉並区にて

　就寝中、父親が突然の呼吸停止。
　奥さんが 119番 通報。　 子供達も、自室から掛け付けた。
　救急司令室の方の指示に従い、救急隊到着までの数分間 心肺蘇生(胸骨圧迫) を行った。
　父親は、搬送された病院で 一命を取りとめた。
　心配蘇生術を行ったのは、奥さんではなく 小学6年生 の男の子。


　呼吸が停止して 3分 が経過すると、致死率は 50％ となる。
　発見してから 救急隊到着までの数分が、どれだけ大切なのかが分かる。
　学んだ所で、そんな場面 一生遭遇したくは無いが
　『他人を助ける為』 ではなく 『家族を守る為』　　 大切な知識だと思う。

　救命講習は、最寄の消防署に問い合わせれば 日程を教えて下さる(ネット検索も出来る)。

　昨日、講師をして下さった方が
　『都内でも、5人に1人がこういった講習を受け身に付ける　 を目標に頑張っている。』　 と仰っていた。



　世界一の救命都市 と呼ばれる アメリカ ・ シアトル。
　シアトルの救命率は 30％以上(40％を超える年もあるそう)。
　それに対し、日本の救命率は 5％以下。
　対比すると、数値の違いに 恐ろしくなる。
　シアトルの救命率の高さは、レスポンスタイムの速さもあるが
　バイスタンダー(その場に居合わせた人)CPR(心肺蘇生法) の高さもある。
　『救命処置のできる市民の育成』 に力を入れ、
　2人に1人の割合で 救命講習 を受けているのだそう。
　小学生の時から 授業カリキュラムに一部組み込まれ、早期教育が施されている。
　バイスタンダー育成に力を入れるシアトルには及ばないにせよ、
　知識を備えるという事は 誰かの命を救う希望 になる。


　BLS(一時救命処置)が、
　どれだけ 救命の力 を発揮するか。

　ホント、一生使いたくない知識だが
　機会を作って 上級救命講習 を
　受けに行こうと思う。