てぃ～だ かんかん

　静かで、ゆっくりとした時間の流れから
　亡くなった祖母のいた頃 私が幼かった日の事を思い出した。
　両親が共働きだった事から、私は 祖父母の家で過ごす時間が多かった。
　祖父母の目は、何時も温かかった。
　我がままを聞き、厳しく叱る事もあり、色んな事に 目を瞑ってもくれた。
　
　実家を出た日の事。
　
　東京で暮らし始めた頃の事。

　色々な事を 想い出した。

　
　ダイナミックさや 笑いや 分かり易い感動はないかもしれないが、
　それぞれの 人の温かい想い がじんわり沁みてくる。


　一人、静かに 海を眺めたくなった。
　沖縄は、今日も良い天気なんだろうか。
　沖縄の風は、暖かいんだろうか。



　 ニライカナイ
　琉球各地に伝わる 他界概念。　理想郷の伝承。
　遥か東の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされ、
　本土の 常世の国(とこよのくに) の信仰にあたる。
　「ニライ」「カナイ」の二文節に分けられ、
　ニライ は「根の方」という意味と考えられており、
　豊穣や生命の根源があるとされる。
　年初に ニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、
　年末に また帰る とされる。
　生者もニライカナイより来て、死者はニライカナイに去る、と考えられている。
　来訪神のいる世界であるが、死者の世界でもあり、
　複合的な観念を持った楽土である。


　今回 この映画を観るきっかけになったのは、
　先日 井の頭公園へ行った際、リリーさん に頂いたコメントからです。
　この映画を紹介して頂いて、感謝しています。 ありがとうございます。