てぃ～だ かんかん

　私の 大好きな唄だ。
　聴くと、寂しくなったり　励まされたり

　島の太陽　海　緑　うーじ畑　雨　風
　色んな想いが溢れ こぼれてしまう。　色んな感情が 込み上げてくる。

　外出先、特に 大和で聴くと 気を抜けない。
　この唄を聴くと 涙腺が緩んでしまう


　親は子を見守り　子は親を想う。



　たとえ宝玉でも 磨かないと錆びてしまうんだよ
　朝夕心を磨いて 世を渡って生きなさい

　成せば何事も 出来るはずなのに
　それをしようとしなければ 出来るものも出来ない

　ホウセンカの花は 爪先に染めて
　お父さん お母さんの言う事は　胸に、心に染めなさい


　言葉の全てが美しく、言葉によって考えさせられる。
　悪い事もしてきた。人様に迷惑もかけてきた。
　いくつになっても 何時からでも遅くない。
　親に文句も言うけれど 反抗もするけれど
　親に教わった大切な事は やはり 心にしっかりと染まっている。
　
　祖母がよく 歌ってくれたからか
　母がよく 口づさんでくれたからか
　童謡 や 子守唄 に聴こえる。私の 大好きな唄。



　子供の頃、祖父母の家の庭に てぃんさぐぬ花(ホウセンカ)が咲いていた。
　祖母に教えてもらい、ピンクの花びらをちぎり 地面やブロックの上で磨り潰し
　それから出た汁を 爪 に塗って遊んでいた。
　思い出すと 祖母の笑顔や 温かく涼しく流れる風 祖父母の家の匂い ～～が私を包む。
　昔の遊びは 素朴だけど、可愛らしく 自然と仲良くなれる。
　子供達に、もっと それを感じて欲しい。
　何もないようで 楽しい事がいっぱいあって 何もない事が 幸せで。
　何時の間にか そんな大事な事を忘れてしまい
　思い出すと 必死にしがみ付きたくなる。