てぃ～だ かんかん

　晩酌やらで、寝不足の日が続いている。
　少々疲れが溜まった中ではあるが、海には出たかった。
　出港し、ポイント近くになった頃 心の中で 海と会話。
　波の高さは1.5mくらい　　 潜水してしまうと、それは関係ない。
　うねりさえなければ、海の中は心地良い。

　海人は目が良い。
　慣れとは言え、岩場の中から 貝 の存在を見付けるのが早い。
　何度か指を指し 教えてくれたが、久しぶりの私には 全く分からない。
　私をエスコートしながら 漁をなさっていた。
　時には 透明度の低い中でも 獲物を見付ける。
　『すげぇ』 この言葉がぴったりだ。
　漁師さんなので、普段の漁は 勿論一人で出られる。
　・・・私も、一人で海に出れるようになりたい。
　精神力と、体力と、海を熟知しなければ無理だね。

　獲った貝を預かったが、エアーを入れても 体が浮かない
　浮いたとしても、息が切れる。
　昨夏より 体力が落ちている事を思い知らされた。 運動しよう。


　大潮　 一年の中で、一番 潮 の引く日が昨日だった。
　あちこちで リーフが姿を現し
　「天気が良かったら もっと最高なのにね。」
　ランチは 浮原(無人島) で。
　早々と食事を済ませ、自生する もずく 採りを楽しむ。
　もずく採りは初めてで
　「こんな風に生えるのか」 「こうすれば摂りやすい」 徐々にコツを得るのが嬉しい。

　時間になり、次なるポイントへ移動。
　2本目は サザエ のいる浅瀬へ。
　「一人で海に入るの怖い？そうすれば、私は漁に専念できる。」 無謀な事を申してくれる。
　暫し考え 「方向が分からなくなるのが不安。」
　「上に上がって確認すればいいじゃん。」 確かに。
　けど、邪魔にならぬ様 ちょろちょろ海人について行く事に。
　サザエの量が、かなり減っているらしい。
　見付ける努力はしたが・・私が発見したのは数個。
　少々長い潜水から上がり、
　「さっき タコを獲った近くにも、もう一匹いましたね。その後移動しながらもいたよ。」
　「何で言わないぃぃぃぃ～～！！！」
　「声出して呼んだのに行っちゃうから・・」
　「手ぇつかめば良かったさぁ。」
　「いや・・早くて追っ付け無いし」
　何て会話をしながら、イラブチの下処理 と シャコ貝の捌き方のコツを教えて頂いた。


　真夏に 風を切りながらの船上は気持ち良い。
　昨日は寒かったっす。。
　会話も少なく、私は 頭からバスタオルを巻き 防寒。
　ザッ と潮を流し、バンで着替える。
　私、どこぞのオヤジ以上に 手早く着替えられる。
　見せるトコも無いし・・いいって事よ

　お土産 とは聞いていたが、ここまで沢山戴けるなんて。。
　遠慮せずに 「やったぁ～」
　「帰りに道で お店開けるよ。」 いやホント・・それやってみたい(笑)
　機材を片付け、談笑の後 帰宅。


　「魚さばいてちょ。」 兄にメール。
　「シャコ貝あるよ。んじゃ呑もっか。」 叔父に電話。
　それぞれ 『今日は休肝日』 としていた様だが、
　旨い肴がありゃ そうは行かない。
　呑兵衛三人 軽く終るはずもなく、
　泡盛 の瓶も 次から次へと姿を変える。



　 タコ
　兄が 友達に教わった食べ方を試す。
　鍋に水を入れず、タコを入れ 空焚き。
　加減を見て、程良い所で冷水に取る。
　スライスして食べたら、レアな食感 と 甘さ が美味しかった

　生でも頂いた。
　流石 獲り立て。こっちの方が 更に旨い


　 シャコ貝
　好評だったのが 肝和え。
　← コレは 生 のタイプ。

　おススメは、肝を包丁でたたき ホイルに入れる。
　日本酒 ・ 醤油 ・ 山葵 をほんの少し加え、オーブントースターへ。
　熱が入り、少し水分が飛んだら取出し
　スライスした身を その中で和える。



　イラブチ（赤）
　イラブチ（青）
　タコ






　シャコ貝
　サザエ
　タカセ貝
　夜光貝
　もずく

　


　
　ボイルサザエ　 イラブチの刺身　 イラブチの皮の素揚げ
　タコの刺身(2種)　 シャコ貝の刺身　 シャコ貝の肝和え(2種)　 ジェノバ・スティックトースト

　兄 ・ お姉ちゃん ・ 弟の奥さんの実家 にもお裾分け。
　沢山頂いた物は 皆にも分けないとね。



　「やぁは毎日海に行け。」
　・・・そうしたいのは山々だけど、皆 気付いていない大切な事が。
　潜水するのには お金がかかる。
　か、本格的に 漁師になる事を考えようか。