てぃ～だ かんかん

　生地が出来上がるまで、大きい兄ちゃんと お晩酌。
　パン生地をカットするお姉ちゃんを、じっと見つめる兄。
　調理師をしていた兄の興味をそそったらしい。　 やった！
　｢やってみたくなったでしょ。｣
　｢ハマリそうだからやらん！｣
　どうにか手を付けさせたい(笑)

　兄は、もう直ぐ パパ になる。
　子供の名前を決める時期、どんな名前にしようか、画数はどうだ、
　そんな話で盛り上がり・・
　｢あ！画数と言えば ツレ｣　 早速電話を掛け、話をした。
　きっと 喜んで調べてくれる事だろう。





　メインシティー にて
　ちゃくし におやつを食べさせながら ふと振り返った。
　｢先生！！｣　 中学時代の担任が、下りエスカレーターの途中 振り返った。
　｢下ります！！！｣ 　21～22年ぶりの再会 だと思う。
　首を傾げ、ピンと来ない表情をなさっていたので
　｢りょうですよ。｣
　｢お～～～。真黒に焼けて、何かしてるの？｣
　昔と変わらない、先生の声 と 笑顔。


　私が大人になったからか、先生って こんなに小さかったっけ。

　この再会、きっと 偶然では無い。
　長女は、選択授業で 三線クラブ に入っていた。
　先生はそこに、ボランティアで教えにいらしていた。
　1学期の終り頃にそれを知り、
　会いに行こうと思いながら 時間を作れず・・・
　縁のある人には 必ず会える。 嬉しかった。

　｢先生、以前から三線なさってました？｣
　｢いや、退職してから始めたんだけどね。 習ってる先生が、人間国宝になっちゃって。
　 そんな偉い方だとは知らずに通っていたものだから・・・｣
　現在、他のお弟子さん方と一緒に お供 や なんだで忙しくなさっているそう。


　中学1年の担任。
　途中、県庁に移動になり 先生とは たった1～2ヶ月 の付き合いだった。
　それでも何故か、大好きな先生だった。
　後任で来た 若い担任には、随分反発した。